階段を昇れる大腿義足!?

 

ようやく暖かくなってきた今日この頃、久々ブログ更新の高橋です。 

 

3月7日(水)、厚生労働省にて行われた

平成23年度 障害者自立支援機器等開発促進事業事後評価検討会 に

階段を昇れる大腿義足膝継手 「NAL-Knee」(ナルニー) の試着を行ってきました。

 

階段を昇れる!?


大腿義足のユーザー様にはちょっとご想像が難しいかもしれませんね。

かく言う私も、階段を交互に昇る動作は現在使用している義足ではほぼ無理です。

 

※ ご参考までに

通常、大腿義足のユーザーは残っている足で階段を昇り、義足は昇った段にそろえるという動作を行っています。

 

「NAL-Knee」 には、義足つま先に荷重をかけると膝継手がロックされる機構が備わっていて、これによって一段上にかけた義足の膝をロックして交互に階段を昇っていくことができます。

 

上にも書いたように私は通常、右足(残っている足)で階段を昇り、あとから左足(義足)を引き上げる昇り方をしています。

この日は久しぶりに左足から階段を昇りました(笑)

 

歩行や昇降に関してはもう十数年同じ動作をしていますが、たまに違う動きをすると、その複雑さに 「人間の身体の仕組みってスゴイな~」 と実感します。

慣れるまでは義足を一段上に乗せるのにつま先が引っかかり気味でしたが、逆に階段を降りる場合の かかと への荷重の方が抵抗感がなかったです。

 

下の写真は、私よりかなりスムーズなMさんのデモ。

歩き方がひとり一人違うように、身体能力の差でも使いこなし方に違いが出ますねー(涙)


 

まだ量販されるには至っていませんが、階段を交互に昇れる機構をもった膝継手は世界でも珍しいもの。

 

 

ちなみに、使用者の身体能力によってはこんな走行速度も可能・・・

ここまで使いこなせる方はめったにいないかと思いますが、Mさんスゴイ!!

 

 

「NAL-Knee」 は (株)長崎かなえ と (株)今仙技術研究所 が共同で開発を行っています。

これから一般販売に向けての熟成が期待されます!

 

当日お世話になった皆さん、ありがとうございました!!