10月22日、オズールジャパン様のオフィスで行われた「ダイレクトソケットセミナー」に参加してきました。ダイレクトソケットというのは、アイスランドの義肢メーカー「オズール社」が提供する義足ソケットの製作方法です。
従来の製作方法では、「石膏包帯による採型→透明なチェックソケットを作成して仮合わせ→ソケットを作成して完成…」と最低でも3度はユーザー様にお越しいただかなければなりませんでした…
しかしダイレクトソケットなら、「断端の外から直接樹脂を注型してソケット完成!」なんと理論的には3時間でソケット完成といわれています!
午前の部でモデルの方の断端の上から樹脂を注型すると、12分ほどでソケット部が硬化し取り外し可能に!その後いらない部分を切り取り、午後の部ではそのソケットを履いて歩いていました!驚きの早さです…
ソケット製作のために義足ユーザー様に何度もお越しいただく負担を考えれば、製作者として一度で終わってしまうダイレクトソケットは大きな魅力でした。また面白かったのが、ダイレクトソケットはライナーを使用した様々な懸垂方法が組み合わせられることです。ピン式・バルブ式・Unity(オズール社開発の陰圧懸垂)など、自由度の高さも魅力の一つです。
現在国内ではまだまだ導入例が少ないとのことですが、欧米ではすでに多く導入されているようです。今後国内での広い普及が期待できるシステムだと思います。
今後も新しい技術があれば、積極的にセミナーに参加していきたいと思います。オズールジャパン、パシフィックサプライの皆様、ありがとうございました!
報告 加藤