こんにちは!
6月上旬、久しぶりにバイクに乗る予定を立てたら早々に梅雨入りしてしまい、涙に暮れていた事務員です。
この梅雨は短時間に大雨やものすごい雹(!)が降るなど、局地的に荒れていますね~!!
先日は前橋の幹線道路でも海みたいになり、車が立ち往生していました・・・
さて、そんな悩ましい梅雨シーズンですが、当社ではちょっと盛り上がっていましたよ!
今回のブログタイトル・・・「?」と思われる方もいるかと思いますが、そのまんまです。
【体験義足】というものを作っておりました(´∀`*)
ホームページのTopicsでも写真を載せていましたが、大きなソケットの正体は
「膝から折り曲げた足を入れるためのソケット」=体験用義足のソケット なんです。
つまりは “疑似体験ができる義足” ですね。
こちらがその全貌! ※ 今回すべての写真がクリックで拡大されます
万人の方に合うソケットというのは難しいので、大き目に作ってソフトインサート(肌色の内層)を重ねて履き、内部空間を調整。
それでも緩い人はタオルを挟んで、右図のようにかかとを引っかければ完成!!
正面からみるとこんな感じです(左図)
この体験義足、義肢装具学科のある学校などには置いてあるようですが、世間ではあまり知られていませんよね。
そして中でも、このソケット形の体験義足は珍しいようです。
検索サイトで “体験用義足” で画像検索 すると L字(膝を曲げるだけでソケットに入れ込まない)タイプの写真が多くみられるので、そちらが主流の様子。
当社は珍しいもの好きなので、こちらを作ってみました(笑)
実際履いた感じもL字タイプとは一味違うそうで、出来れば履き比べてみたいですね・・・
さて、この体験義足。何の必要があって作ることになったのか?
写真のものは余所からご注文をいただいて納品してしまったので、もう当社にはないのですが
そのお話をいただく前から「今年は体験義足を作ってみよう!」と社内で決めていました。
去年オットーボックさんから体験義足をお借りしたことがありまして、その際に社員みんなで履いてみたんですよ、体験義足。
もちろん事務員も履いて歩いてみました。
もの凄く大変でしたよ(´;ω;`)
この「大変さ」を書くと話が長~~~くなるので今回は割愛しますが、その「大変さ」を理解するための体験義足 といっても過言ではありません。
当社にいらっしゃる義足ユーザーさんたちは普段何気なく歩いて(時には走って)いらっしゃいますが、義足で歩くエネルギー消費量は、両健足で歩くエネルギーの 約4倍 だそうですよ!
義足との付き合いが長くなればもちろん「慣れ」だってあると思いますが、慣れている人で4倍と考えると・・・
杖がないと歩けませんでした・・・
初めて体験義足で歩いた事務員の疲労度をご想像ください(涙)
そしてまた、その「義足の大変さ」が 少しのアライメント調整で、劇的に変わったりするのです。
私は最初の調整でちょっと高さの合わない義足で歩いただけで腰が痛くなったり、身体の端々に余分な負荷がかかってしまうのを感じましたが、直してもらったら全然違う!!
そういう体験が「自分に合わない義足を履いていたら苦痛でしかない」という実感になり、義足ユーザーの方への対応に繋がる気がします。
また義足を理解している装具士が体験義足を履くことによって、いろいろな膝継手や足部を試着し、その性能や組み合わせ、使用感の違いを身体で知ることが大きな意味を持ってくるでしょう。
ちなみに、今回製作した体験義足を履いた当社の板橋は、杖なしでもちゃんと歩けていました。
膝継手に上手く体重が乗せられないと「膝折れ」という“膝カックン”状態になり転倒に繋がるのですが、さすが装具士!作業場を動き回っておりました(笑)
しかし、義足で歩くことに慣れているわけではありません。
足部の接地や膝下の振り出しを確認しながらの歩行なので、前方への注意が散漫になりがち。
そしてやっぱり足元に神経を使って歩くのはしんどいようで、汗をかきながら撮影協力をしてくれました。
「相手の立場になって」という人間関係の原点には、限界があります。
しかし、まったく同じ立場になるのは難しくともそれを理解しようと考えたとき、出来ることを実行に移した一つの形が、この “体験義足” なんだと思います。
現役の装具士はもちろん、理学療法士や看護師の方、そしてこれからその職種を目指す皆さん。
またそれ以外でも、興味のある方々。
現在制作中の当社専用の体験義足が完成した際には、「義足」体験してみませんか?
これに関しては続報をブログやホームページでお知らせしたいですね。
気になる方は、ぜひお問い合わせください!
お待ちしています♪♪♪
新年度を迎え、心機一転ダイエットをして身軽にしようと思ったらいつのまにか6月になり、身軽どころか2kg太ってしまった 齋藤です。
(ダイエットしていないからリバウンドじゃあないか~w)
さて、当社では5月23日~24日にかけ、ナブテスコ株式会社 の営業さんを招き、義足膝継手の講習会を行いました。
ナブテスコ? どこかで聞いたような・・・。
そうです、日常で見かける 自動ドアのメーカーさんです!!
他にも鉄道・建設機器・航空機器 等さまざまな分野で活躍されている会社で、義足の部品や電動車いすなども製造・販売しています。
今回は 住環境カンパニー福祉事業推進部 藤原さん にお越しいただき、ナブテスコが世界に誇る
インテリジェント膝継手 の講習を行っていただきました。
この福祉事業部、25年前に義足も知らない2人のエンジニアが始められたそうで、革新的な新技術を武器に常に世界に挑戦している事業部です。
そんな ナブテスコ福祉事業部 が1993年に開発したのが
“世界初のマイコン制御膝継手” インテリジェント!!
以後改良を重ねること21年、その歴史が現在のインテリジェント膝継手へと受け継がれているのです。
詳しくはナブテスコさんのホームページをご覧いただくとして・・・
当社は今年度新卒の新入社員を迎えたので、藤原さんにお願いしてインテリジェントについての講習を行っていただきました。
23日は 集中講義! 座学です。
日本国内に留まらず 海外でも活躍している藤原さん、丁寧でわかりやすい講義は流石・・・
今年の新人と一緒に講義を受けた装具士たちも、真剣に聞き入っていました。
自分が既に知っていると思っている知識でも、話し手が違えば表現の仕方や解釈の深度も違いますよね。
しかも講師はプロ中のプロですよ!
今後のユーザーさんへの対応にも反映される、貴重な体験になったと思います。
翌24日は 当社義足ユーザーさん(以前ブログ内でもご紹介した Y田さん)にご協力いただき、実際に調整を行いました。
Y田さんは 運動能力の高いスポーツマン、インテリ愛用者の方です。
見えますかね?
義足の膝部分(インテリジェント)から白いコードが伸びていて、調整器に繋がっています。
それを持った装具士がユーザーさんと一緒に歩き、そのデータを調整器が自動演算し、インテリジェントにユーザーさんの歩行速度を最大10段階まで設定 することができます。
つまり、日常生活のいつもの歩行速度の他、誰かとゆっくり歩いたり、急いで早足になったりするような速度のパターンを、インテリジェントが覚えて自動制御してくれるのです。
なんて賢いんだ!!!
こんな感じで、当社の駐車場で連れ立って往復歩行している風景を見かけたら
「あぁ、インテリジェントの調整しているんだな・・・」と察してみてください(笑)
お世話になった ナブテスコ藤原さん、義足ユーザーY田さん
ありがとうございました!
お2人にご協力いただいたこの2日間を糧に、今後 より一層
“皆さまのお役にたてる上毛義肢” を目指し、精進してまいります!!
ナブテスコ株式会社 http://www.nabtesco.com/
ナブテスコ・福祉事業推進部 http://welfare.nabtesco.com/index.html
インテリジェント・他義足部品 http://welfare.nabtesco.com/gi/gi_top.html
報告:代表 齋藤
群馬の義肢・装具製作会社
株式会社 上毛義肢
〒371-0846
群馬県前橋市元総社町83-1
TEL:027-289-8540
FAX:027-289-8541
ぐんま子どもの足育実行委員会
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株式会社 BMZ
エピテみやび株式会社
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